クルマを買い換える時に得するやり方
次に買う車は…
クルマを買い換える場合は、新車や中古車を購入するケースがほとんどです。
ここではリースなどでの乗り換えは含まずに所有者または割賦(ローン)によって使用者として購入されることを前提に書き込んでいきます。
新車を購入される場合、多くの方がメーカー系の新車ディーラーから購入すると思いますが、大小に関わらず中古車販売店や街の自動車整備工場などでも購入できる場合があります。
新車というのはどこで買ったとかいうことではなく、一般的には工場から出庫された未登録のクルマを指します。
例外として海外から並行輸入されたクルマの中には未登録の使用車もあります。
中古車とは新車以外のクルマと言っても良いかもしれませんが、そのクルマが以前に誰かの名義(個人または法人)で登録されていたクルマのことを言います。
新古車とか新庫車などという言葉を聞いたことがあるかも知れませんが、現在ではその表記は好ましくないと言われており、未使用車などと表記している業者が多いようです。登録落ちなどと言う人もいますが、登録はしてあるけれどほとんど乗っていないので走行距離が新車並み。というクルマを一般的には新古車などと呼んでいましたが、そこには走行距離や年式に定義が無いためにとても曖昧な表現といえるでしょう。
上記はちょっとした豆知識ですが、このようなことを踏まえつつ買い替えの際に気をつけるべきこと、それによって結果お得になるといった情報をお伝えしたいと思います。
クルマを購入する際の醍醐味値引き交渉!?
クルマを購入する際に、みなさんのお父さんやお爺さんの時代はとても面白い時代で、今でも残る迷信がたくさんあります。
例えば、
「ディーラーにはたくさん通え、1度行く度に5千円ずつ値引き額が増える」
とか、
「クルマはローンで買え、ローンを払っている間ディーラーはアフターサービスを必死にやる」などというおじさんたちがいたんです。
実は未だに結構いらっしゃいますが、、、
これは全部嘘です。
新車の値引額というのは、メーカーから設定価格が出ていて一般営業社員はいくらまで、店長決済はいくらまで、という風に値引きの枠は原則決まっています。ですから「余程のこと」がない限りその枠を超えての値引きはできません。
そしてローンでクルマを買っても信販会社の定めた期日に販売会社に全額入金されますので、支払中だからどうこうということもありません。ローンでも現金でもキチンとしたお店で買えば購入後でもキチンとしたサービスが受けられます。
もし上記のようなことを言っているとしたら、残念ながら馬鹿にされるのがオチです。特にこのローン迷信おじさんには私も何人も会ったことがありますが、説明しても分かって貰えない人が多くまともな商談にはなりにくいです。そういう方は値引きなども望み薄と考えて頂いた方が良いかもしれません。
そして昨今、新車販売においてはコスト削減が進んでいることから値引き幅を準備することさえナンセンスであるという風潮もあります。
多少の値引きは望めますが、5万円程度と考えておいたほうが間違いはないかも知れません。
ですから、あまり値引き値引き言っていても時間ばかり掛かってあとでバカらしいと思うようなことも多くあります。
しかし実はその値引き額もケース・バイ・ケースで変わることもある。ということは覚えておいてください。
オークション次第の中古車市場
さて中古車に目を向けてみますと、客注(車種や色・年式などを頼んで探して貰う)という場合に関しては「オークション」に依存する業者が圧倒的に多い現状です。
そこには良くも悪くも「相場」が出来ているわけなので、実は各販売店における価格面の優劣はあまりないとも言えます。
仕入れ価格にどの程度の利益をのせるか、または仕入れ後にどれだけ手を掛けるか、また保証するのか、などによって異なります。
ですからクルマを相場より安い価格で落札することが出来たとか、思ったよりも程度が良い個体に巡り会えたとか言うのも、結局は運が良いか悪いかということになってしまいがちなんです。
ましてや中古車の場合同じ状態の車は2台とありませんので、ある意味一期一会なのです。ですから「これ!」と思ったら購入されたほうが良いかと思います。クルマの見分け方法に関しましては割愛しますが、業者の選定方法としては業者自身がネットだけでやりとりせずに、実車をキチンとした目で見極めてくれる業者を選ぶべきでしょう。
いくらインターネットが普及しているとは言っても実車を見るのと見ないのでは極端な話天と地ほども違います。
いくつかの要素から業者でのパソコン画面を信用するのも考えものです。
まずひとつ、オークションから情報が来る際にクルマの写真が添付されていますが、この写真にコントラスト調整をしているオークションがあります。コントラストを少し強めることで、現実よりも少しメリハリが付いた画像になるので実際のクルマよりも綺麗に見えて、傷や凹みなども分かりづらくなっていることがあります。
また中古車の状態を伝える評価点というのがあって、クルマの状態によって点数がつけられています。
これは未使用車クラスですとあまりブレはないのですが、5点満点での3.5〜4点くらいはとても曖昧です。
そして残念ながら中には出品者の誤魔化しもあります。
多少の故障や不具合は見つからなければ良いという悪い風潮があるのも事実です。
ですからキチンとクルマを見極められるプロに頼むのが大事です。それでもトラブルが起こる可能性はゼロにはなりませんが、そこを踏まえて一期一会の愛車との出会いを求められるような人でなければ新車をご購入されたほうが良いと思います。
オークション以外でクルマを探す
オークション経由で購入しない場合は、販売店にある展示車が主になります。また運が良いと下取り見込みの情報を手に入れたりすることができます。
やはり条件が合うようなら下取り車は、比較的お得に購入できるケースが多いようです。中には程度の悪いクルマも存在しますが、そこは実車を見て判断できるので実際に見てから決められるのは大きなメリットです。
同様に展示車の場合も実車を見て決めることが出来ますが、あまり長期間にわたって展示されているクルマはトラブルを起こしやすいです。
そこで中古車業者に「現状渡し」と言われて買っていたとしたら保証などは一切効きませんからご注意ください。ここで“常識”とか“普通は”とか言ってモメてもまったく効力がないので気をつけましょう。
中古車を購入する際には契約書を交わす前に「問題点は突き詰めて解決」してから購入するようにしましょう。
業者を選び間違えると「こういうもんだから」と言われて終わります。
例えば多少値段は高いですが、ディーラー系の中古車販売店だと安心して買える店が多いです。個人店のようなお店の場合は店主の人柄や経験値などもよく見て良い業者に出会えることが出来れば、ディーラーよりも手厚いサポートを受けられることもあります。
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最終更新日:2014/05/06